さらば!パチンコ 僕は昔ゴト師だった

僕がパチンコを打ち始めたのは中学生のころだった。

そういう意味ではパチンコエリートである。

高校に入っても、JR錦糸町の駅前のパチンコ屋で、学ランをスポーツバックにしまいこむと、平気な顔して銀玉をはじいていた。

下は背広のそれとは明らかに色合いの違う、真っ黒なズボンだし、足元には高校の校章の入ったスポーツバッグが置かれているわけで、誰がどう見ても天然果汁100パーセントの高校生なわけで、漫画のような世界でもあったが、それが許される時代だった。

そんな頃のお話しである。

江戸川を渡る電車

高校を卒業し、それから僕は学業を放棄したような、色々微妙な立場でもあったのだが、暇があると千葉県は市川市のJR駅前のパチンコ屋に足を運んでいた。

当時は交換率は2円50銭が殆ど。
そして無制限なんて洒落たものはなく、ラッキーナンバー制が主流だった。

明らかな高校生がパチンコ屋に入れるくらいの時代だから、パチンコ屋のメンツも今よりもっと個性がどぎつかった。


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この市川某店にも、一目見たらもう忘れない風貌の男が出入していた。

スキンヘッドに、ジーンズの後ろポッケには刺繍が入り、いかにもそちら側の住人だった。

そして神輿こぶなのか、両肩の中央が異様に隆起していた。

戦闘能力の極めて高い、歩く武闘派といった風情。

このオッチャンに初めてかけられた一言を今も忘れていない。

「よう、兄ちゃん。手、添えろや」

当時はパチンコの箱の底にクッションなどついておらず、僕は出玉をそのまま下皿から、落としていたのだ。

当然、ノークッションの箱の底に当たった玉はけたたましい音を立てる。

僕はびびりながらも、ぺこりと頭を下げると、それからは手を添えて玉を落とすようになった。

何事も社会勉強なのだ。

当時はほんと何を打っても面白く感じたものだが、とりわけ役物好きの自分には堪らない、機種が導入された。

平和のゴールデンバレリーナ。

穴が9つあり、そのうちの2つの穴に入ると、デジタルが動き出す。

そしてデジタルの大当たり確率は8分の一。

1回の当たりで約4000発の出玉。

今ホールではまるで見かけない、権利物という機種である。

2円50銭交換でも1万円になる。

穴が9つで2つの穴が有効穴なので、単純な確率で4.5個の玉が、クルーンに入れば1回転することになる。

ゴールデン有効穴の説明

ただ実際はそう簡単な話ではなく、9つの穴のあいた円盤は、中央に立つバレリーナとともに、緩急をつけて、回転している。

その緩急とは、(デジタルを回せる有効穴2つ)が盤面手前になると早く回転し、後ろになるとゆっくりとなるというもの。

ゴールデン玉の流れ

クルーンに入った玉は、役物の傾斜により、盤面手前で失速し落ちる仕様になっているのだが、2つの穴(Vと書かれた2つの有効穴)は盤面手前になると、いやらしくにわかにスピード上げるため、実質は10個に一回くらいしかデジタルは回せない。

とにかく玉の動きで一喜一憂できる機種だった。

役物に玉が入るたび、動物的に足をぴくぴくさせながら、興じていたわけである。

まぁ、それでもお金を持っていない時代だし、ボーダーという概念も個人的にはなかったので、たまに勝つことはあっても、基本負けの人であり、ゴールデンバレリーナも、思う存分打ち倒すことはできなかった。

「もっと打ち込みたいなぁ」

「勝ちたいなぁ」

そんな思いをいつも抱えていた。

そんなある時の事。

その日、ラッキーナンバーで当たりを射止めた僕は持ち玉遊戯で、ゴールデンバレリーナをアホ面さげてパチっていたわけである。

2.50銭の持ち玉遊戯は、かなり有利な状況なんだが、釘もそう見ずに打ってる時代、楽な展開ではない。

もっとVの穴に入んないかな、なんて思っていると・・

「!!」

ピンとひらめいちゃったのである。

思い立つやいなや、席を立つとパチンコ屋の入口へと歩いた。

自動販売機紙コップ

小銭を入れて、ボタンを押す。

シャ~~、ジャリジャリと
液体と氷が投入される一連の音がする。

コーラーの紙コップを取り出すと、一挙にその場でそれを飲み干した。

そして席へと戻ったわけである。

当時は台の横にプラスチックの玉掬いのカップが置かれておらず、パチに慣れた客などはこの紙コップなどを、勝手に使用していた。

ただね、もちろん
ふつーは、紙コップは丁寧に水洗いするわけである。

僕はコーラを一気飲みした紙コップを洗うことなく、玉掬いカップとして使ったわけである。

玉が、10個くらいクルーンに入ると、明らかに変化があった。

台の仕様として、クルーンを2周、3周したのち盤面手前で落ちていた銀玉が、ガゴッという感じで、鳥もちでも付かれたように、あちらこちらで急速にスピードを落とすと、所構わず穴へと落ちていくのである。

有効穴への確率が、10分の一くらいだったものが、9分の一、7分の一と飛躍的に上がっていく。

ワルイ「 (´∀`*)ウフフ  きいとる、きいとる」

ベタッ ポトッ

ベタッ ポトッ

ベタッ ポトッ

笑っちゃうくらい凄いのである。

ただね、そうやってしばらく経ったころ

想定外の信じられないことが起きちゃったんである。

なんとね

なんとね

なんとね。

ゴールデンバレリーナのシマが、全体玉詰まりを起こして、どの台も玉が出なくなっちゃったわけなんですよ。

こともあろうに、その時に

僕の教育係 スキンヘッドジョーも

バレリーナのシマにいたんですよ。

なんとなく、こっちを見ている。

(`・ω・´) じ~~。

(*´-`)

店員が台の上に横渡しされた玉が流れるレールを確認して、ブドウのように固まった玉詰まりを発見。

変なところで玉が詰まっているなというような面持ちでその塊をほぐしている。

店員「あ! なんかべたべたしてる!」

店員が余計なことを サケブ。

スキンヘッドジョー

(`・ω・´) じ~。

(((゚Д゚))) やべ・・・。

イキタ ココチ ガシネエ

その後、シマ全体の玉はなんとなく流れるようになったのだけど、僕の台は玉ががちゃがちゃと、うまく飛ばなくなってしまって、持ち玉もあるし、しかたなく店員を呼ぶ。

すると、ハンドル付近や、盤面左の玉の飛び出るレールなどを雑巾で掃除した店員が

店員「何かやった? すげーべとべとしてんじゃん」

ワルイ「はぁ、コーラのカップ使ったけど、良く洗わなかったから。すいません」

などと、ずぼらかつ純朴な青年を急速に、装い取り繕う。

しかし、たかがコーラのほんと少量の液でシマ全体が止まっちゃうとか、あるのか・・・。

若気の至り、若気の浅はかさと言えども、ほんと申し訳ない。

読まれてる方も決して真似はしないでください

まぁ、こういうことがありながら、パチ屋や社会のルールをなんとなく知っていくのであるわけで。

時効 BANZAI

今一度、すんません

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